こんにちは、スウェーデンの春
こんにちは、MASAです。
わたしにとって最初のスウェーデンの春がやってきました。
スウェーデン人の春に対する愛は日本人の春に対する愛とまた違います。
なんせ秋の初旬からとても寒くなって外出を控えるようになりますから…
冬になるとさらに気温は下がり、生活は外出のオフシーズンへ移行します。
コート、帽子、マフラー、手袋、ハイスペックなインナーソックス、その他もろもろを駆使しなければ健康に害が及ぶ、と考えたほうがいいです。
スウェーデンの緯度は北海道よりも上。
真冬の気温は北海道と同じかそれ以下となります。
埼玉で34年間過ごしたわたしにとっては今が最北の移住地となるわけで、驚きがいっぱいです。
こんなことがありました。
朝早く集合の予定予定をまちがえてさらに一時間はやく到着。
建物のカギは閉まっていて、案の定、焦っていたわたしはインナーとマフラーを着るのを忘れバスに乗車。
しかも靴は薄っぺらいスニーカー。
すぐ建物に入れる、と勘違いし真冬の-21度の屋外で1時間待つことに。
その後は、尿意と低気温による皮膚の激痛との戦いでした。
足は冷たさのあまり感覚がなくなった後、ありえない痛みと赤みが発生。
家から少し遠いので、一度帰ると時間に遅刻は確実。
どうしたかというとラスト10分の所で帰宅を決意、次の日高熱。
スウェーデンの冬至あたりは日照時間といえる時間はお昼の3時間、あとは薄暗くてすぐに夜と同じ明るさ。
春は美しい花々と緑が茂り、鳥のさえずりと心地よい風のなかで通学でしたが、
冬は薄暗がりと雪、もしくは曇り。地面の雪はべちゃべちゃかカチカチに凍って歩くのは難儀。ほぼ無音か自分の雪を踏み歩く「ギュっ、ギュっ」という音。風は外の気温よりもさらに-5度に感じさせるような冷たさ。
外にむき出しの顔はちくちくした低体温の痛みとの戦い。
黒と白と灰色の世界。
スウェーデン人の気質も春と夏、秋と冬で違います。
春、鼻歌で街を歩く人々。水着でお庭で日向ぼっこ。森林の中をランニング。街中ではみんな笑顔。
冬、険しい顔で街を歩く人々。完全防備の防寒具を着て寡黙に歩く。鼻毛まで凍り、鼻の中はチクチク。
あくまでわたしは冬であってもスウェーデンに対していたってポジティブなのですが、この気温と日照時間からくる季節の変化は最初の一年苦労しました…
そして、待ちに待った春…
なんだかもう街の雰囲気自体が季節によって、ちがう国みたいです。
日本では季節の変化を楽しめていましたが、スウェーデンの冬が来ると、「来たな…冬…。」という感覚ですね。
スウェーデン人の妻が、「スウェーデン人の春を想う気持ちは、日本人のそれと違う。」
と言っていた意味が今、本当に理解できました。
私の文章でスウェーデン人がいかに春を愛し、春をどう想っているか少しでも理解していただけたら幸いです!
では、ここスウェーデンの春、最高に満喫して充電することにします!